ハイレゾ対応によって失われたもの

まずは近況報告。

Philewebに別館を開設しました。

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こちらは機器やアクセサリーその他について、個別に分析的に淡々と更新する使い方となります。

 

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PAGODA DACについても、オーディオ的な視点から再度まとめておきました。

 

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こちらの記事では記述していない内容ですが、BubbleUPNPの有料版を購入すると追加される機能のひとつとして、こんなものがあります。

 

 

 コントロールポイントとして使用しているタブレットで、「ホームポータブルオーディオ」のような使い方もできるということです。

普段の据え置きヘッドホンシステムで聴いている場所は1Fにあるのですが、家族がテレビを見ている時間などは使えませんので、

2Fの寝室で漫画を読みながら、音質的には多少妥協することになりますがタブレット側のDACを経てイヤホンジャックから聴く環境をイメージしています。

(2Fに据え置きシステムを設置していないのは様々な事情があります)

タブレットHuawei MediaPad M3 lite 10を先月購入しました。

一応この機種はDACにAK4376が搭載されていて、いわゆる普通のスマートフォンよりは音質は良いのではと思います。しかし音量調節は一般的なスマホ並に目が粗いのがオーディオ的には問題となります。

(上記twitterの引用のように、タブレット側の音量は固定してアナログポータブルアンプで調節する対処法はあります)

このような経緯から、私は普段イヤホンを使う機会がなく、あまり興味がなかったのですが、久しぶりに何か試聴してみようという気になったのです。

タブレットのストレージに少し音源を入れて持ち出して、店頭でイヤホンジャックに挿して試聴です。

 

ヘッドホンではfinal D8000がなかなか良かったので、このメーカーのイヤホンを聴いてみることにしました。

気軽に手を出せる3万円あたりのミドルクラスとして、

・E5000

・Heaven VI

この2機種が対照的だったので取り上げてみます。

E5000は今年発売されたハイレゾ対応最新機種、対してHeaven VIはこの企画基準が設定される前の時代の(正確な年次はわかりませんが)2011年頃に登場した製品となります。

 

さて、結局イヤホンは今回の試聴でも実際の購入には至らなかった

(イヤーピースを耳に入れること自体に生理的な不快感があるので・・・ヘッドホンを頭に装着するのは平気なのにw)

のですが、前述の2機種のどちらを選ぶかと言えば「Heaven VI」。

声の質感がこちらの方が自然で表情も豊か、音の色は若干黄色っぽくて、とても良い塩梅でした。

E5000は確かにクリアで晴れやか、落ち着きのある音なのですが、それと同時に「何かが一緒に削ぎ落とされてしまった」感じがします。。。

心が揺り動かされる振れ幅が、Heaven VIより小さいのです。

 

入念な市場調査とユーザーの嗜好分析を反映して開発されたのがE5000であり、8割方の人はこちらの音を良しとされるのでしょう。

あくまでここから先は個人の好みに終始する問題であって、E5000の音が悪いというわけでは全くないのですが(トータルバランスはとても良くできていると思います)

私にとって「味のある音」が少なくなっているような気がします。。。

これは私が2年前にDAC更新を思い至ってESSやAKMが搭載された新製品を散々聴いて回って、結局は10年前に製造完了となったPCM1704という古いマルチビットDACを選んだ流れと似ています。

 

そして今はPCM1704よりさらに時代を遡り、TDA1541が気になっているのでした。

これはCDプレイヤーが世に登場した1980年代のDACです。

TDA1541は16bit 44.1kHzと48kHzしか入力を受け付けません。

(PCM1704は24bit DACです)

それでも「音楽にとって重要な情報」が削ぎ落とされずに残っているのは、こっちの方なんじゃないかと、現代機よりはずっと希望が持てるのです。

(聴いてみない限りはわかりませんが)

流石に、これの状態の良いものを見つけるのは難しいかな、とは思っていますが。