「違和感」について ~デジタルケーブル変遷記~

DDCとしてifi iONEを導入したのが昨年9月、それと同時にデジタルケーブルはChord Shawlineを選定し、これをしばらく使い続けておりました。

www.instagram.com

解像度や分離といったオーディオ的指標は価格相応、もしくはそれよりやや下かもしれませんが、このケーブル、いやChordというメーカーの本領はそういった点においてではなく、やはり音楽を音楽として成立させるための「何か」を、どの価格帯のモデルでもしっかり有していることに尽きると思います。

こういった「音楽性の高いケーブル」というのは、そのケーブル自体が固有の演出をすることでその役目を果たしていることが多い(手持ちのケーブルではPAD・Wire Worldが典型的)のですが、Chordのケーブル自体はフィルター的に音色を変更することがないということが、つまりは「特有の音色」を持たないことがむしろ特徴であると。

ちなみにこれは「無色透明」であることを意味しません。私にとってその代表格はSAECで、インコネにSL-5000を使用していた時期もありましたが、どうも音楽性を引き出す、伝達するという方向性とは違うように感じました。

SL-5000|サエクコマース株式会社 -SAEC

Chordの開発陣は、どうやら肌感覚で「音楽性とは何か」を理解していて、それを1本のケーブルで実現するためのコツを掴んでいるように思うんですよね・・

オーディオケーブル TOP - andante largo

Chordの国内代理店であるアンダンテラルゴより。

「人の心に響くケーブル」をお楽しみください。

いやはや、恐れ入ります・・・

上位クラスのSarumはpetaさんのシステムで聴かせて頂いたのですが、音楽的な浸透力が、これはもう他で滅多に聴けることはないだろうなと思わざるをえないもので。

ところが下から2番目のShawlineでも、このポリシーは一貫されていることがよくわかるんですよ。その力は多少弱まりはしますが、基本的なところは全く変わらないということです。

 

 ここまでかなり褒めちぎっているように見えますが、実は現在Chord Shawlineは使用していません。

・オーディオ的基本性能がやや物足りないこと

・低音が軽くなってしまう

・フォーカスが若干甘い(これが雰囲気作りに一役買っている?)

などが理由です。私もいつの間にか要求が高くなってしまったとしみじみ思います・・・

さて、2本目のデジタルケーブルを見繕っている最中に、

 ぽつりとtweetしたところ

 ありがたい限りでございます。。。

現在はディスコンですが、当時の定価19万円ですよ。なかなか自分のシステムで聴けるクラスのものでもないです。

Wireworld Gold Eclipse 6 RCAぐらいですね。このクラスのケーブルで手持ちとなると。

それも5万円の出物があったから、運よく入手できたことなので。

SIN DG75ですが、年単位で使われていなかったそうで、特に期限も設けないからじっくり「聴感で」判断してくださいと仰って頂けました。

 

さて、結果から申しますと、実はこのケーブルも実際に長期運用する決断はできませんでした。

解像度・分離は飛躍的に向上し、フォーカスもピンポイントで定位。オーディオ的性能は過去最高の領域に。

それでも、ダメなんです。私はこの音を数ヶ月、そして年単位で聴き続けることはできないし、もしそれを誤魔化していたら、自分の感覚がおかしくなったまま戻らなくなってしまうという不安を感じたのです。

それは、端的な「違和感」としか表現の仕様がないものです。

はっきり自覚したのは、接続してから3日目のこと。結局、そこから1週間が経過した10日目までこの違和感は払拭できないまま、返送のご連絡を致しました。

せっかく申し出て頂いたのに、手間をかけさせるだけの結果となってしまって申し訳ないと思っていたのですが、

「雪さんがAETは無理じゃねーのと思いつつどうなるか興味津々で口出した感じなので」

( ^ω^)・・・

でも逆に言えば、私の好みとか、何となくわかるぐらいには見てきて頂いてるってことなんですよね。

やっぱり、嬉しいですよ。こういうのは。

 

翌日、Chord Shawlineが10日ぶりの出番です。

「ちゃんと心に届く」音楽に戻ってるんですよ。宣伝文に一切の偽りなし。

この時、やっと本当の意味でChordの良さが理解できた気がします。

でもやっぱり、音が軽いんです。AETほどの情報量、密度感は求めないけれど、これでは情報量がスポイルされていることがわかってしまう。

というわけで、またしばらく情報収集をのんびり行う日々が続きます。

候補に挙がったのは

このあたり。でもヨルマはちょっと高いし、Wireworld・PADは既にシステムに1本ずつ導入しているメーカーなので、「被る」のはあまり面白くない。

 

ある日、オーディオユニオンお茶の水4Fで適当に眺めていると、「これは」と直感的に音の良さそうなケーブルを発見し、すぐに購入しました。

イタリアのメーカーのようです。というか、全く情報を知りません。

でも、見た目で何か閃いたものがあって、店員さんに声をかけてしまいました。

 

こうやって買ったものって、不思議と「外さない」んですよね。

一晩流して違和感が全くなかったので、それだけで長期運用決定です。

オーディオ的性能という面では、低域の軽さはだいぶ改善されてきました。

音楽的な面においては、今まで私が導入してきたケーブルって「陽」の方向を表現することが得意なものが多かった(Wireworld・PAD・nanotec・kripton etc.)のですが、Hi Diamondは内省的な面にスッと入っていける「陰」の要素を含んでます。これは思わぬ収穫でした。(外見からはこれも「陽」の方向だと思っていたので)

www.instagram.com

2/18 P.S

記事後半部を削除しました。

締め方がいまいちですが、このまま上げます。