DACの、さらに上流へ

 DDCとして、ifi audio 「iONE」を購入しました。

同軸RCAケーブルは、Chord「Shawline」を選定。

 

Chordのケーブル、最近とても人気のようです。

私も今回使ってみて、よく意味が分かりました。

これほど、自らはキャラクターを持たずに、なおかつ音楽性を殺さないケーブルは希少でしょう。

それでいて基礎性能が非常に高い。実売3万クラスでこの質感は、まず出ません。

ふわっとした軽さを伴いますが、Transparentのような抑鬱を催すこともなく。

優等生的存在でも、SAECのような神経質な面を出しません。

システム全体をChordのケーブルで統一しても、音楽的につまらない音にはならないだろうと思います。

また、私のように個性の強いケーブルを複数導入している場合、色を残しながら全体を俯瞰させて一本の軸に通すパイプの役割を持たせることもできます。

 

次は、ifi audio「iONE」について。

同軸出力がガルバニック絶縁されるという点に魅力を感じて購入しました。

この効果については、他のDDCを所持していないので比較できませんが、純粋な音質としてはかなり高いレベルにあると思います。

 

さて、私はPAGODA DAC導入についての記事で、このような記述を残しました。

rays.hatenablog.com

元々PAGODA DACに搭載されているUSBレシーバーはJPLAYと相性が良くないです。

CS8416はKernelStreaming非対応で、動作エンジンはClassicに、実質的に限定されてしまいます。

 ifi audio 「iONE」を導入したもうひとつの理由は、JPLAYの動作エンジンをULTRAStreamに対応させることでした。

そして、この音の変化、いや向上は劇的と言っていいレベルなのです。

DACは同じPAGODA DACなのに、DDCを追加しただけでDAC自体を1ランク上のものに替えたのではないかと、私自身も驚くほど。

 

 

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設定項目は、常識的な範囲で抑えてあります。

レイテンシーを極端に小さくしたり、DACLinkを700Hzに上げてみたり、色々試してはみましたが、私の求める方向の音楽性は、これらの手法では得られないと判断しています。

せっかくマルチビットDACの芯のある音、骨格感を作り出すことができたのに、DACLinkを上げていくと、線が細い、どこか粉っぽい質感になっていきます。

また、「音が速すぎる」のです。自然な「タメ」がないというか。

音だけが事前の気配なくいきなり飛んでくるみたいな感じです。

 

これらの設定よりも、DDC導入によってデジタル領域の処理が理想状態に近づいたこと、JPLAYの動作エンジンがULTRAStreamに対応できたことの方が、より重要であったようです。

 

 

下流は「音の外側」音の力感、押し出しや輪郭を。

上流は「音の内側」と表現できるでしょうか。

音の表情は、少しでも上流を気にかけてあげると出てくるようになる、というのが私の経験から言えることです。

DACは、表情よりは「音の分離」の方かなと思います。

今回、DDC導入+JPLAY動作環境の向上により、何が獲得できたかということを比較してみると、上記の結論となるんですね。

「音色はいいのに、たまになぜか音楽に入り込めない」感覚がPAGODA DACにはあったのですが、そういうことがなくなりました。

 

 DDC導入のもうひとつのメリット。

将来的に、DAC更新の機会があった際に選択肢が増えるのです。

きちんと物量が投入され、しかも現在の市場価格よりも相対的に安価な製品が、まだまだ眠っているのでは?

(状態の良いモノを選定すること・アフターサポートの問題はあります)