TIAS (東京インターナショナルオーディオショウ)

私はこれまでヘッドホンオーディオ専門だったこともあり、スピーカーについては機種名もほとんど知らなかったのですが、9月頭にtwitterのfollowerであるぐっちょんさん

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に誘われ、ダイナミックオーディオ5FでB&W 803D3というスピーカーを聴く機会がありました。初め4人ぐらいの集まりで視聴会を進めている中、私が途中で合流した次第です。

環境はCDPに1000万超のオルフェウス(これは名前だけなら知っています)、プリとパワーはコンステレーションというものでこれらも超ド級価格だったと思います。ケーブルもリバイアサンやアレグロ等、こちらもぬかりはない模様であります。

みなさん思い思いのCDを持参してアニソンも堂々と(?)流しておりましたので、私も「たまたま当日買っていた」CDを次々にトレイに入れていきました。。。

曲目リストは

① 「Feline Groove ~秋~」 La fuite des jours ~fin de l’automne~ / cranky

② 「Joyful Calender」先頭から数曲ほど / 岡崎律子

③ 「Feline Groove N」Libera me "remake version" / cranky

④ 「M」Mary Sue / 紫 (monochrome-coat)

*後2曲ぐらいあったはずですが失念しました。。。

  

さて、初スピーカー視聴感想はというと、

「すごいけど何かが違う」

普段聴いてる音と全く別格であることは確かです。解像度・情報量の多さはもちろん、スピーカー後方の壁のさらに奥の方にステージが出現するという未知の体験もしました。

それでも。。。

金額は正確に計算していませんが、まぁCDPで1000万超なので全体ではそこそこの家1件建つでしょう。それだけの投資をしても、万人に100%満足させる音を出現させることはないという現実。

「スピーカーオーディオはヘッドホンのそれの何倍も難しいのかもしれない」

そう思わざるをえませんでした。

 

さて、この後ヨドバシへ行って夕食をご一緒させてもらいましたが、その席でみなさんから私もTIAS(東京インターナショナルオーディオショウ)への参加を勧められました。

「ブース入って聴くだけだから気軽に色々な音が聴ける」とのことなので、私も行ってみようかなと、そのときはぼんやりと考えていました。

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(ここまでが前置きです←長すぎ

2016 TIAS(第34回) | IASJ 日本インターナショナルオーディオ協議会

仕事の都合で3日目の日曜のみ参加しました。

参加すること自体は決めていましたが、相変わらず世の中にはどんなスピーカーが存在するのかは知らぬままの状態です。DACとかCDPとかケーブルとか、その辺はわかります。しかしプリとパワーアンプ、そしてスピーカーのことはさっぱりわかりません。

「まぁとにかく純粋に音だけ聴ければいいのだ」と開き直って(?)会場入りです。

 

ガラス棟4Fで、それぞれのブースに次々と入っていって、聴いていきます。

結果は、ダイナ5Fのときと同じ感想でした。

「すごいけど、これも何かが。。。」

ブースによってはダイナ5Fよりもいまいちな印象すらありました。

 

「何かが足りないが、それがわからない」

1ヶ月間、私が漠然と抱いていたもの。それが氷解する空間に、ついに遭遇します。

アークジョイアのブースでした。

プレイヤーの詳細は失念しましたが、EINSTEINのアンプで鳴っているKtemaというスピーカー。これが、その後聴いたどこのブースでも存在しない「音の色」を有しておりました。

これより金額で言えばランクが上のものは、いくつかありました。

AXISのブースで鳴っていた巨大でメカメカしいAlexandria XLFが象徴的なのでそれを例に取り上げることにしますが、とにかく情報量と密度・音の芯の強さは凄まじいものがあります。しかし、「音の色」が見えてこないのです。あえて表現すれば「青色」なのですが、これは「私を感動させてくれる」色ではない。音の隙間から滲み出て、沁み渡り、浸透していく。そういう音に、ktemaの他には出会うことは結局ありませんでした。

これは、単に暖色系の音を好むという意味ではありません。luxmanの音は確かに暖色系の要素はありますが、「私の心に届く」音ではない。また、CHORD DAVEを組み込んだときに顕著な音の粒子を感じさせない雰囲気も、これまた似て非なるものだと感じました。

あれこれ考えましたが、ktema(と、EINSTEINの真空管アンプ)の音を「オレンジ色の音」と表現することにします。

(「夕日色の音」の方が近いかもしれません。)

とにかく、私のreference soundをインプットすることが出来たのですから、大きな収穫でありました。

 

さて、初参加のTIASでしたが、非常に多くのtwitterのフォロワーさんの方々とお会いすることが出来ました。

みなさんとても個性的で、聡明で、純粋であり、しかも哲学的なのです。私にはそう感じるのです。

普通に生活していたら、ネットが存在しない世界であったら、きっと会うことはないであろうし、私は特に現地でいきなり他人に話しかけるような勇気のある人間ではありませんから、なおさらのことです。

現在、Googleの検索でヒットするページがろくなものではなくなってきています。業者による内容のまるでない「まとめ」や、明らかに日本語がおかしい中華系の詐欺通販サイトが激増しています。これらのゴミ情報が検索結果を埋めつくし、実際に使用した個人の記した情報が埋もれてしまっているのです。(一応、拾えることもあるのですが)

2chや、価格comも頻繁に荒らしやスクリプトまがいの連投が度々現れてノイズで埋めつくし、かつて書き込んでいた上質なレビュアーは嫌気が差して去っていく、そういう状況にあって私はtwitterを情報収集の場にするようになりました。

twitterの良いところは、過去のtweetを容易に遡れるので当人の同一性のイメージを構築しやすく、またその人の考え方や好み、哲学(事物の認識の仕方=Art)というのが理解しやすいことにあります。ですから「その人」に興味を持つ道筋が鮮明であり、私のような奥手な人間でも存外気軽に実際に会ってお話することができたりするのです。

そして、「実際に対面で聞く・話す」というのは、文字でやりとりするより多くの「五感」を投入しますので、より新鮮で鮮明な印象として保持されます。また私のように何でもかんでもtweetしたりブログで記事を書くような自己顕示欲の強い人間はむしろ少数派なのであって、普段思っているけど書かないことを、その人から聞くことができるのです。これほど貴重なことはありません。

また、「followする」という気軽なワンアクションから始まる「緩い繋がりの連帯」が関係性の基本であるので、今回のTIASで遭遇したような「若者オーディオクラスタ大集結」といった現象が度々発生します。これは本当に面白かったです。

 

TIASでお会いしました皆さま、お付き合い頂き本当にありがとうございました。

また、いつかお会いできたら嬉しい限りです。

 

最後に、スピーカーだけでなくヘッドホンもちょっとだけ聴いてきたので、これも併記します。

FOCALのUtopiaとElearですが、アキュフューズのCDP(型番失念)→CHORD DAVE→RE・LIAF E1Rの構成だったと思います。これはpetaさん

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と一緒に聴いたのですが、概ねどちらも良く出来ていて完成度は高いとの一致を得ました。私はややUtopiaの高音がElearより伸びる代わりにドライ系に振れる気配を感じましたが、元々同社のモニタースピーカーを踏襲して音つくりしているようなので、(実際の音は知りませんが)その可能性はあるかもしれません。実売55万円ぐらい?

むしろElearの方がウェットな印象でした。こちらは15万ぐらいの予定だったような。10万台の機種って結構高音に解像感持たせようとしてピークが目立つものが多いですが、ElearはOPPO PM-1的な傾向で上もフラットな印象です。低音もちゃんと下まで入りますので、バランス型なら最右翼でしょう。