PAD 「AC TANTUS」 review

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この記事の続き。

 

PAD「AC TANTUS」

解像度:8

レンジの広さ:8

分離:8

音場の広さ:8

モニター的 ○○○○○ N ○○○○★ 演出的

音の硬さ:Hard ○○○○○ N ○○★○○ Soft

 

まず、発売当時定価18万円というのをベースとして考えると、現在の基準に照らしてしまうと基本性能には不満を感じる。

ただし、低音の足切りはなく結構深いところまで落ちてくれるので、その点は評価したい。(高音に関しては後述)
私の場合は3万6000円ほどで買えたし、元々解像度を期待してこのケーブルを購入したわけではないので、構わないのであるが。。。
(現在の基準であれば、新品6万ぐらいのケーブルでもこのレベルの解像度は出せるんじゃないか)

では何がこのケーブルの長所かと言えば、やはり徹底した美音追究型の音つくりであり、他では出せない「異常なまでの滑らかさ」にあると思う。

 

美音の中でも、PADが異端なのは、「実在感」を抑えた上での美音であるということ。

つまり、よくある中高音にピークを持たせてその帯域を意識させるのではなくて、逆に「ピークを下げて、なおかつ曇らせず、その帯域を耳が追うように仕向ける」という意図を感じる。

 

後者の「滑らかさ」について。

PADはシステムに1本入れるだけで、「音の繋がり方そのもの」が一変してしまう。

音の隙間に微粒子(パウダー)が入り込む感覚。それはややもすると、各音の「タメ」や「力み」を消そうとする振舞いにもなる。

そしてその支配力は非常に強く、DACに入れてもHPA側の奥津電工のアルケミーらしさはかなり弱くなってしまったほど。

 

とにかく「特効薬」であることは間違いない。