読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

AudioSystem 機器個別comment 「DAC編」

Audio

全体の外観については

を参照。

f:id:les2134:20160601180501p:plain

エントリー機とは思えない完成度の高さである。

RCA Outのみで空間の広がりはまぁ価格なりと言えるが、低音は足切りされずにちゃんと深く入ってくれるし、Essensioの(はっきり言って散々酷評された)中音の薄さは払拭されている。むしろ低・中音の密度・グルーブ感にフォーカスを当てた音作りに変えてきた。

スピード感・密度・押し出しの強さといった要素で構成される低・中音に対して、高音は繊細で華やか。cool , hot 双方こなせる表現力に長けている。

(こうした表現力に関して、同価格帯の国産機はどうしても弱い。特に声が無機質に感じられてしまう)

線の細さは感じるが、これが低・中音との対比となって、見通しが良くすっきりとした抜けの良さを感じさせる。

S/Nは水準以上、解像度も実に高いのだが、これほど高音が繊細で伸びも良いのに関わらず、音の解像度それ自体をことさらひけらかすようなところがない。Midのグルーブ感に重きを置くことで、あえて各音の分離・空間の広がりを抑えているようなところがある。それでも混濁感・音の詰まりを感じさせないように上手く整えてあるのは、お見事。

 

私はDACに関しては、あまり国産機に良い印象がない。少なくとも50万未満の製品に対しては。

第一「単体DAC」というのがほとんど見当たらないのだ。どれもDAC付プリメインアンプとか、ヘッドホンアンプも付けて、というように「All in One」にしたがる。

そしてそういった「コントロールセンター」として製品化された国産機は、どこか音の表情に乏しい。情報量は一定の水準を超えているのに、平坦で無機質なのだ。

同じ50万でも単体DACとして回路構成・パーツを吟味した方が音質は圧倒的に良くなるのは当たり前なのだが、今、そんなものは売れないと決めつけて「あれもこれも」になってしまう。これは完全に「守りの姿勢」である。

私はそういったものに食指は動かない。