ロリィタノイロォゼ ワンマンライブ ”シェリシュ” 観覧記

1/13 渋谷恵比寿天窓.switchにて

 ロリィタノイロォゼ ワンマンライブ「シェリシュ」を観覧しました。

 日付を跨いで0時過ぎから1時間は、必ずロリィタノィロォゼの楽曲を聴くことをライフワークとしている私は、去年参加予約してからこの日がやってくるのが楽しみで楽しみで。。。

 

ライブ参加履歴は、前年春の゙noce゙、秋に渋谷ギルティで開催された合同ライブ、そして今回の゙シェリシュ゙で3回目となります。 

 

それでは早速、感想に入ってしまいますが、゙noce゙の時よりもさらに表現が深化されているとお見受けしました。

今回私は最前列の、演奏されている様子が全て見える席にて、ほんの2mくらいの距離から観覧できたことも要素として働いているとは思いますが、心を揺り動かすエネルギーの強さが、こちらの想像を遥かに超えていて。

"noce"の時は3列目くらいだったので周囲の様子が見えて、涙を拭う女性の方がたくさんおられたのが印象的でした。今回は会場全体を察せられる状況ではなかったわけですが、言うまでもなく結果は同じであったことでしょう。

 

そして、「サテライトに祈りを」では、りみゆさん自身が最後、目を潤ませているように見えました。

私が、初めて聴いたロリィタノイロォゼの楽曲で。

今でも、一番好きな曲が「サテライト」で。

もちろんどの曲も丹精込めて作り上げたものだとは思いますが、その中でも、この曲には特別な「何か」があると私は感じていました。

 。。。やはり、そうだったのですね。

 

 

私は、「音楽性」とはまさに上記の「心を揺り動かすエネルギーの強さ」であると定義しています。

りみゆさんは、ピアノ演奏の技巧も、声質の良さも素晴らしいのですが、根源的な魅力はこの意味での「音楽性」が突出しているのです。

twitter上でオーディオ趣味のフォロワーさんと交流を深めていく中で、4~5人ぐらいにロリィタノイロォゼの楽曲をこれまで紹介してきましたが、やはりこの「音楽性の強さ」に言及されることが多かったです。

象徴的なのが、「箱ピュア」管理人ぱすてるぴあのさんで、

◆♪◆箱庭的ピュアオーディオシステムの薦め AUDIO STYLE◆♪◆ - ピュアオーディオ

ぱすてるさんは学生時代、ピアニストになる道を目指されていましたが、様々な事情により志半ばで挫折された経験を持つ方であります。

一度議論が始まると怒涛の文章量が投下されるので私は愛をこめて長文大魔王さんと呼んでおりますが、

長らくクラシック音楽に精通され、オーディオに対する取り組み方も独自の視点をお持ちな方で、彼とはこれまで膨大な(1000往復ぐらい?)量のDMをtwitter上でやりとりしてきました。

いくつか抜粋して私の方で解釈したものを挙げますと

・オーディオ機器の金額と「音源から音楽性をどれだけ引き出せるか」について、相関性はまるでない

・そもそもクラシック界隈において国内に音楽性の豊かな演奏家が少ない

・それは教育の現場で指導者自身が意識的・無意識的両面から音楽性の芽を摘み取ってしまっているから

 ぱすてるさんはこれまで同人音楽というジャンルには踏み込んだことのない方ですが、私は彼がりみゆさんの楽曲を聴いてみて、どういう感想が返ってくるのか、おそらく私の抱いている感覚が伝わるんじゃないかと思っていたのですが。

 

YouTubeで聴いても心が揺さぶられる感覚が伝わりますから、稀な才能ある方だと思っています」と。

ぱすてるさんはとても謙虚な方で、そしてクラオタとしての矜持から、りみゆさんの楽曲について、よく勉強してからライブには参加したい、とのことでした。

私にとっても、いつかお会いしたい方のひとりです。

 

 

ライブから話がどんどん逸れていっている気がしますが、あえてこのまま続けますと、この「音楽性」とは、先天的な資質と、これまでの生き方、経験、パースペクティブ(ここでは哲学的な真理を眺める視点)の総体から滲み出てくるものだと考えています。

クラシック演奏においては楽譜を丹念に読み込んでいくことも必要ではありますが、しかしそういった「反復練習」だけでは音楽性は養われないのであって。

音楽活動を続けていく中で、鍵盤と向き合うそれ以外の場面において、どれだけ感性のアンテナを巡らせて、吸収していくか、それが後々になって楽曲の「音楽性」として昇華されるのではないかと。

 

りみゆさんの「哲學とシュルレアリスム

私はそれを見続けていきたい。

 

 

さて、ぱすてるさんが主張されていた部分の一箇所に話を戻します。

・オーディオ機器の金額と「音源から音楽性をどれだけ引き出せるか」について、相関性はまるでない

 ここです。私もこの点については大筋で合意しています。

私の場合、「ライブ観覧した際の心の振れ幅に、家で再生してどれだけ近づけるか」ということを機器やケーブルその他の選定判断基準にしていまして。

("ノス"→"シェリシュ"で大幅に基準が更新されました(笑)

オーディオショップとか、イベント会場とか、ああいった場では機器の真価を判断するのは難しい部分がありますけど、でも色々聴いてみてやっぱり全体論として「価格と音楽性は比例しない」というのが正直なところです。

それどころか、高価な機材って「痛い音を出さない」ように後加工された質感が、そこが「何か言いようのない違和感」として絶えずまとわりついてしまって音楽的な内面に入り込めないことさえあるのです。近年のDACってこういうのがとても多くて・・・

 

生のライブの音楽性の素晴らしさはもちろんですが、それがCDにもきちんと封じ込められていることは十分に感じ取れましたので、私はできるだけそれを「失いたくない」んですね。

なので判断基準が「オーディオ的な指標としての解像度や分離」ではなく、「音楽的な内面に『自然に』入り込めること」となります。

近年はハイレゾがどうのってブームになってて、芸のないハイレゾマークなんか製品に貼ったり、製品開発はそれに合わせて無理やり再生可能帯域を40kHzまで引き上げたりしてますが、でもそれって「音楽性を伝達すること」に寄与していますか?

私にはまるで明後日の方向に行ってしまっているような気がするのですが。

アップサンプリングで間延びさせたデータをデジタル的な補間で穴埋めすれば確かに理論的には滑らかで綺麗な音にはなります。しかし私には「綺麗なだけで心を揺り動かすエネルギーは逆に弱まってしまっている」ことが多いと感じます。

先述の、そのような「言いようのない違和感がまとわりつく」機器を選んで自室に迎え入れてしまった時点で、(大袈裟な表現ですが)私の「音楽生活」は崩壊してしまうのです。

つい最近も、お借りした1本のケーブルが、性能の高さ・解像度や密度の濃さに目が眩んで、何かどうも違和感はあるんだけれど、つい「買い取らせてほしい」と連絡を入れてしまうところでありました。結局は踏みとどまったわけですが。

(この話の詳細は次回記事に回します)

 

 

。。。脱線したまま収集がつかなくなりましたのでこれで書き終えることにします(

 

春のM3が、今から楽しみです。。。

Silent Mount SM-5A

周囲にあるのは8mm厚のステンレス。

以前はこれをラックのスパイク受けとして代用していました。

 

3段ラックに格納してあるnotePC・DAC・HPAそれぞれに対して、各種インシュレーターがしっかり効果を発揮することが確認できているので、ラックのスパイク受けもちゃんとしたものを履かせてあげることに。

 

本当は順序が逆ですね。

効果があまりにも大きく、今までここを適当に済ませていたことは愚かであったと言わざるをえません。

インシュレーター類が音に効くポイントは、定位の改善とピーク帯域の制御です。

ブランドに、感性を依存せず

E4UAさんにHD800用ケーブルの作成を依頼しました。

e4ua.jp

昨年はDACDDC、それに接続するケーブル等の上流の整備を集中的に行っていましたが、最後にヘッドホンケーブルという言わば最下流に目を付けました。

近年は銀ケーブル特有の音色に惹かれてシステムに導入する数を増やしていく傾向にありました。

Wireworld Gold Eclipse 6 RCA

oyaide Continental 5S V2 (信号線に銀・電源線に102SSC)

PAD AC Tantus(金・銀・銅・プラチナのハイブリッド構造)

オーグライン0.3mm×4芯 HD800ケーブル

昨年12月時点で、この4本の銀ケーブルがシステムに繋がっておりました。

 

しかし、結果としてやや低域の量感が軽くなったり、上流の整備が整い始めると今度はその癖が過剰に感じたり、楽曲本来の音楽性を引き出すという面からは遠ざかっているのではないかと感じることがありました。

なので今回のヘッドホンリケーブルにおいて、102SSCという最新の銅導体を選ぶことにしました。

この導体の本質は、これまでの「線材純度向上競争」とは視点を変えて、「物性的にストレスのない導体」にすることで、銅本来の良さを引き出すことを主眼に開発されたのだと思われます。

av.watch.impress.co.jp

これを16芯編み込み(仕上がり後ケーブル長2m)でオーダーしたことにより、非常に制作の手間がかかる仕様でお願いすることになりました。。。

そのため線材の価格自体は約18000円ですが、制作費用が通常の2倍以上となり合計額では約115000円の支払いとなっています。

ヘッドホンケーブル1本に対して、着手から完成まで丸々2~3日を要するとのアナウンスがありまして、「これは大変なものをお願いしてしまった」と。。。

 

支払い完了から2週間後、そのケーブルは我が家に到着しました。

 16本も線材が投入されているとは思えないくらい、しなやかで曲げやすく。

テフロン被覆から透けて見える導体の美しさが、102SSCの質の良さを予感させてくれます。

HD800側プラグは本来このような黒いゴムブーツはありませんが、脱着のやりやすさを考慮して付けて頂けたのでしょう。私はこのような細かい注文はしていないのですが、こういうさりげない配慮には感心いたします。

 

これまで1年半ほど使用していたオーグラインケーブルは、標準ケーブルよりも音抜けが良く、色彩も豊かな点が気に入っていましたが、空間の奥行が浅くなるという欠点がありました。

HD800らしさをある程度失っても、その音の色合いの良さを買っていて使い続けた、というのが実情なのでした。

今回のリケーブルでは、「まず基礎特性を、HD800本来の良さを、100%引き出したい」という観点から、導体量を極限まで増やして情報量と空間再現性を向上させることを目的としました。何と2mのケーブルに43mの線材が使われていることになります。。。(2.7×16=43.2m)

*編み込むことで長さが縮まるので、その分を計算に入れる必要があります。

 

結果的に、その目的は十分に果たせたと実感しています。

さらに、音の定位が抜群に安定するようになりました。HD800というのはこれまで「音抜けはクリアであるが、定位は若干滲む、むしろそこが空間の広さを補助的に演出している」ヘッドホンだと思っていたのですが、102SSC×16芯編み込みケーブルによって、どこかFocal Utopiaの揺るぎない定位感に少し近づいた印象すらあります。

システムにはまだ3本の銀ケーブルが接続されていますが、最下流に当たるこのケーブルの支配力が強いのか、以前はPAD AC Tantusの影響が強かったのですが、今ではそれほど目立たなくなりました。

ということで、「銀に頼らずに楽曲本来の音楽性を引き出す」ことが今年の目標となりました。

 

さて、102SSC16が到着してから3日後のことです。

以前からtwitter上で交流のあるbergamotさんから、HE1000とヘッドホンケーブルをお借りすることになりました。

このケーブルは、何と4N純銀16芯編み込み仕様となっています。

www.bergamotflavor.com制作工程を読んでみると、これは私のような素人が手を出すべきではない作業であることがすぐに分かります。

本業の合間に制作されているので、1カ月に1本生産するのが限界で。

にもかかわらず、「趣味」のレベルを超越した、妥協を許さない精神が根底にあるのです。

 

そもそも、私が市販のサードパーティ製HD800ケーブルを今回の候補に全く入れず、このような形で仕様検討を重ねオーダーメイドで制作して頂くことにした理由は、10万円以上も値が張るのに、クオリティや見た目において満足できるものが既製品で見当たらなかったからです。

一般的に、高級ケーブルというのは導体の量よりも厳重なシールドを施すことで外来ノイズの飛び込みを防ぐことを優先した設計であることが多く、S/Nは向上しますが音の解放感や抜けといった要素は減退したり、音が大人しくなる、躍動感が失われるという傾向が見られます。

対して、今回のような編み込みケーブルというのは、GNDが縦横無尽に張り巡らされることで外来ノイズと輻射ノイズを吸収するシールドの役目を果たします。

極限の導体容量を確保しつつ、なおかつノイズも打ち消してくれるので、音のエネルギー感を失うことがありません。しかも編み込むことで取り回しが非常にしなやかで、曲げ癖が付くこともなく。プラグ付近の収縮チューブのみで外装はなしという仕様なので、非常に軽量で経年によるヘッドホン端子側への負担もありません。

まさに、良いことづくめです。

 

この年末年始は、ひたすらHD800+102SSC16とHE1000+Seirios ag16を交互に聴くことを繰り返しておりました。

① HD800とHE1000(ヘッドホンの特色の違い)

②102SSC16とSeirios ag16(同じ16芯編み込み仕様のケーブルにおける、銅と銀の線材による音の違い)

それぞれの要素を(できる限り)分けて記述していきます。

 

HE1000は非常に色彩感豊かで、濃い表現を得意とします。

平面駆動型のドライバーが非常に大型なので、HD800よりさらに空間が広い。これは現在市場に存在するヘッドホンの中で、一番広いと思います。

元々の録音において空間が狭い場合でも、常に一定の広さにまで横幅を拡張するという反則技を見せつけてくれます。しかも全ての位置のおいて、厚く濃い音です。

HD800の場合、発生した1点から放射して空間を満たしていくという空間形成です。

HE1000よりは横幅は狭いけれど、音の前後関係であったり、重層的に折り重なっていくイメージが掴みやすいという特色があります。

唯一のweekpointと感じたのは、低域のスピード感。高速ビートが捌き切れないというか、前と後ろの音が繋がり気味に流れる場面が気になりました。

 ダイナミック型ドライバの方が、歯切れの良い低域は再現しやすいようです。

 

銀はとにかく明るく、艶があり、華やかですね。私が今年の前半期までに求めていたのは、まさにこの音なのです。

銀は、銅と比較すると低音が少なくなる傾向がありますが、これを16芯という物量でカバーしてしまうことで、まさに死角なしと言ったところでしょうか。

ちなみに102SSCが m / 400円、4N純銀が倍の800円です。

つまり(もう考えることをやめた

 

オーグラインと比較すると、銀はもっと高音の煌きは強いように感じます。

また、オーグラインは全体をサラッと透かしてしまう部分があり、粘りのある再現とは異なります。

白い光を当てている銀 / 黄色が混じったオーグラインという感覚ですね。

ちなみにオーグライン+pt16という神をも恐れぬ所業が(

 

102SSC16を聴くと、一気に落ち着きを取り戻した感じになります。

HD800標準ケーブル自体が銅+銀メッキ線なので、開発で想定されていた音よりも、もっと高音の脚色は抑えられて地味になってしまったかもしれません。

このケーブルの一番の特色は「音の柔らかさと芯の強さを両立している」点にあります。

どうしてもHD800の低音は量感が不足して「軽い」と評されることが多かったのですが、ようやくこの最大のweekpointを解消することができました。

元々のヘッドホンの特性としてダイナミックレンジが広く、空間の再現性も高いのでスケールの大きい再生は可能なのですが、前述の低域の軽さがどうしても足を引っ張ってしまっていたのです。今回のリケーブルで、HD800のドライバー自体が持つ本来のダイナミズムを再現できるようになりました。

 

 

思えば、去年から私のシステムは

「交流のある方から買い取らせて頂いた」(DAC

「仕様の相談を重ねて制作して頂いた」(ケーブル等。4か所ぐらいありますね)

ものばかりになっています。

 

最優先する事項は、やはり音の良さであり、音楽性をきちんと再現できることなのでありますが、それでも近年の私はなるべくこうした「人の縁」があれば、そちらを優先しようという考えになっています。

人と、モノを通じた交流を大切にしたい。

私は、モノを作るだけの知識も技量もないけれど。せめてこうして文章にして、少しでも伝えることができればと。

 

そして、なぜか結果的に市販品より良い結果に繋がっているのは、不思議なものです。

 

E4UAさん、そしてbergamotさん、今回は誠にありがとうございました。

また何かご縁がありましたら、そのときはよろしくお願いします。

音から、人へ

https://twitter.com/l_c_3r/status/942234164199174144https://tw

 

itter.com/

twipla.jp

 12/17

アンドルー飯田さん主催のヘッドホンオフ会に参加してきました。

「各自の機材を持ち寄って楽しむ」コンセプトなので、私からはHD800(標準ケーブル+オーグラインケーブル)と、同人CDを10枚ほど机の上に雑然と広げて布教活動するなどしていました(

 

主催のアンドルーさんが

RE・LEAF E1R SPX

CHORD Blu mk2

KURADAの全開放型ヘッドホン P1と、試作機の密閉型

ケーブルは、Transparent PLMM2X etc...

 

さらに、「逢瀬」に協力されている方が、システム一式とFocal Utopia、ASUKAのクリーン電源等をトラベルケースいっぱいに詰めて持ち寄って参加されました。

http://ause-audio.com/

 その方とは秋のヘッドホン祭りで初めてお会いし、2日目夕方から閉会ギリギリまで色々なお話に付き合って頂きました。思いがけずまた再開できて嬉しかったです。

 

 

「ハイエンドヘッドホンオフ」の領域をさらに超えた、何か凄まじい全体図になっていた気がしますが、少し感想を・・・

構成としては、E1R SPX / 逢瀬側のシステムに信号が入力される前の段階で、どちらもBlu mk2がUpsamplerとして介入します。

私は主にBlu mk2をCDトラポ兼アップサンプラーとして利用し、E1R SPXと逢瀬フルシステムの比較試聴に集中しておりました。

 

オーディオ的に面白い音を出しているのは E1R SPX

「素の良さ」で聴かせる逢瀬

この対比が印象的でした。実際に逢瀬側も「今はまだ基礎特性を極限まで高めることに専念していて、何かオーディオ的ケレンミを加えるのはまだ先」という趣旨のことを仰っておりましたので、確かに出音もその通りだと感じました。

低域側のレンジはE1R SPXの方が深いけれど、量感が肥大して音像が見えにくかったりモコモコする場面があり、私はこの点は逢瀬のスッキリした低域の方が好みでした。

この傾向はヘッドホンリケーブルにおいても同様で、

Brise Audio / OJI Special / Nordost

3社の中で一番軽量でシンプルな構造で、しかも(この中では)安いNordostが私は気に入りました。

抑圧されずに綺麗に抜けていく、ストレスのない音です。

私は今年に入ってから特に、ハイエンド的な視点とは重視してるところが違ってきているのかな、という予感がしていましたが、今回もやはり同じでした。

 

私は昼過ぎに一旦外出し、昼食を済ませてCDを見繕って5枚ほど購入した後、会場に戻ってみると参加者が急激に増えていて、10人以上がそれぞれのグループで自由に歓談されているような状態でした。

final D8000を持ち寄られた方、プラチナやイリジウム導体の名前も知らないケーブル、多数のインコネも加わり、PCトラポでジャパリパークを延々とリピートしてみなさんで回し聴きしながらケーブル10番勝負をやるなど・・・

なぜか私のHD800+オーグラインケーブルが基準として選ばれました(

初めてお会いした方も多かったのですが、賑やかで楽しい会になりました。

 

私は生来、実は大人数の会合というのが苦手な性分で、会うとしてもサシで、特定の人と複数回会うことはあっても「気軽に交流していく」タイプではありませんでした。

 完全にそういう抵抗意識が払拭されたわけではないけれど、少しずつ私自身も変化しているのかもしれません。

 

オーディオというのは、趣味の中でもとりわけ自閉的な活動に区分されると思っています。

しかし、表面的にアクティブな趣味を持つ人間よりも、インドアな趣味をお持ちの方は深い内面的世界を内に秘めていると私は感じています。

私は、ふとした瞬間に見せて頂ける「それ」を見るのが好きです。

別にオーディオの話をしている時とは限らないんですよ?

言葉の端々から、身の振り方から、それは滲み出てきます。

そのとき、私は「この場に、共に存在できることが、とても幸せだ」と。

 

 

来年も、そんな瞬間に出会えることを。

_c_3r/status/942234164199174144

PC Audio システム全景

DAC更新後、それに伴う微調整にある程度目途が立ちましたので、ここで一度全体図をまとめておきます。

各機器のreviewは、後々twitter上で発展させていくかもしれませんが、この記事では詳細には踏み込みません。

 

 

電源の上流から順に記述していきます。

 

壁コン(特に交換していません。2個口の経路をそれぞれ①、②で示します)

 

① SAEC AC-6000 (30cm) + JODELICA ETP-850CU , 320CU(プラグは2ピン仕様に変更)

 →Acoustic Revive RAS-14 (ACスタビライザー)

  →J1 Project PT2PDG (電源タップです。2個口の経路をそれぞれ (1) , (2)で示します)

(1) nanotec systems PS-3J

 →MHDT Labs PAGODA DAC

(2) Purist Audio Design AC TANTUS (oyaide M1 , F1プラグへ交換)

 →Audio Design DCHP-100

 

② Audio Current ALT-150(クリーン電源)

 →notePC (core i7)

 

☆HeadPhone :Sennheiser HD800

page.auctions.yahoo.co.jp

リケーブルしています。長さ230cm、プラグはフルテックFP-704でオーダーしました。

 

 

その他アクセサリー類の記述に移ります。

 

☆ USB cable (USBアイソレーターを介しているため2本あります)

 ① oyaide Continental 5S V2

 ② kripton UC-HR

☆ USB isolator:JCAT USBアイソレーター

☆ USB filter:ifi audio ipurifier2(JCAT USBアイソレーターの手前に接続)

DDC:ifi audio iONE

☆ Digital Cable:Chord Shawline 

☆ interconnect cable:wireworld Gold Eclipse 6 RCA

☆ audio board:

 ① Mistral EVA U-15(notePCに使用)

 ② J1 Project RB175250

www.audiounion.jp

スピーカースタンドの天板パーツをバラ売りしていたものです。

電源タップ PT2PDGに使用。

☆ insulator:kripton IS-HR50(PAGODA DACに使用)

 

最後にsoftware周りの記述です。

☆JPLAY

f:id:les2134:20171118210057p:plain

 

JPLAYStreamerを介してLINN kinsky (Desktop)をプレイヤーに使用しています。

 

11/19 P.S.

ノートPCとクリーン電源のケーブルを、オーディオラックの左側から回すことで、狭い範囲にケーブルが集中することを回避しました。

さらにDACとHPAのケーブルは、交差させて接点をサンシャインのマグネシウムインシュレーターを敷いて床面と接触しないように対策してみます。

 

何とこれだけでだいぶ音質的に詰めの追い込みができてしまいました・・・

特にDDCをDCHP-100の上に置いていたのは致命的だったようで。

"LA SOURCE"

今回、非常に長文となってしまったので各所で目次を付記することにしました。

 

1. JCAT USBアイソレータ導入

 

 最近はDACに信号と電源を入力する手前の部分に注力しています。

今回は秋葉原のオリオスペックにてJCAT USBアイソレータを購入しました。

www.oliospec.com

USBケーブルが2本必要になったので、前段はオヤイデ Continental 5S V2を選定。

また銀線が増えました・・・

 

結果的に、USB信号と電源の再生成を3回も繰り返す構成になってしまいました。

(ipurifier2→JCAT USBアイソレータ→iONE)

ipurifier2については、iONEの手前に挿入すると音楽性が減退する結果となっています。

JCAT USBアイソレータのregenerateの質がipurifier2よりも高いということの証左でしょう。

また、現在はJCAT USBアイソレータの手前に挿入していますが、音楽性の減退は認められないが明らかな改善とも言えない、何とも微妙なラインに留まっています。

このあたりは経過観察が必要なようです。

 

 2.DAC探しの旅

 

さて、MHDT Lab PAGODA DACを導入してから半年が過ぎました。

それまで使用していたNorthstar Design Intensoも決して悪いものではないのですが、まるで出番がなくなっているのが現状です。

IntensoはESS製チップながら色彩感が良く出て、なおかつ低域の厚みも備えた、価格から考えると結構優秀なDACだと思いますが、高域のエネルギーバランスが強くて子音がどうしても刺さるのが難点でした。

電源BOXにJ1project PT2PDGを導入する等、帯域バランスの抑制を中心にテコ入れを進めていきますが、やがてこれにも限界が訪れます。

naspecaudio.com

価格帯としても10万円台前半のエントリークラスだったので、基本性能を向上させたいという欲も出てきました。

Intenso購入から2年後、新DAC導入に向けて様々な機種を試聴して回る日々が1年に渡って続きます。

私自身、ここまで長期化するとは思っていませんでした。

現在市場を席捲しているESSやAKMのチップを搭載したDACを中心に視聴していましたが、どれも一様に透明感があり綺麗な音ではあるけれど、何故か購入する気にはならなかったのです。

そして家に帰って自分のシステムの音を聴くと、試聴した時に欠落していた「何か」がそこには宿っていることに気が付きます。

帯域バランスは試聴したあのシステムの方が整っているのに、どうして高域もうるさくて刺さって、低音も明らかに持ち上がっている「この音」の方が楽しいのだろう。

「私にはこのレベルが分相応なんじゃないか。」なんて思いが頭に浮かぶこともありました。

 

転機が訪れたのは2016年8月。

Questyle CAS192D-G/LTDを視聴した日です。

当時の記事は簡潔な更新で終わらせてしまっていましたが、振り返って捕捉しておきます。

rays.hatenablog.com

結局これは最終的には購入には至らなかったのですが、試聴に奔走していた1年の中では一番心惹かれたDACでした。

一枚薄い膜をフィルターかけられる感覚はあるんですが、とにかく音の色が良く出ていて、初春の優しい光に照らされているような、そんな音だったのを覚えています。

 

対比として、2017年3月に試聴したexasound e22 mk2を挙げます。

「神経質な面はないのに、表情が見えない」んです。

試聴ソースに東方ロックアレンジサークル「サリー」の楽曲を持ち込みましたが、

「こんな冷静沈着なハードロックは、かえって不自然だ」と思わざるをえませんでした。

情報量はQuestyleのDACよりも多いのですが、それが私にとってはあまり重要ではないことに気が付いた瞬間でもありました。

「サリー」 公式サイト 同人音楽サークル サリーオフィシャルホームページ

 最終的に、私は現在使用しているPAGODA DACを視聴もせずに購入する決断をしました。

1年を要して、「これ以外にない」というものに出会えなかったのだから、今の流行となっている音は私の求めるそれと完全に方向性が異なっている。

ならば、もう「人の縁」に頼ってみようと。

(PAGODA DACは、あるtwitterのフォロワーさんから勧めてもらい、買い取る形でお譲り頂きましたものです)

 

3. オーバーサンプリングとデジタルフィルター

 

PAGODA DAC導入以降については過去記事で度々触れていますので再掲はしませんが、このDACは特に目新しい技術は活用されていないように思います。

現在主流となっているのは、デジタルフィルターを利用して入力データを192kHz等にオーバーサンプリングする方式ですが、PAGODA DACはNon over samplingであり、デジタルフィルターも使用していません。

ではなぜオーバーサンプリングするのかというと、一般的なCD音源:16bit / 44.1kHzでは、高音になるにつれてD/A変換するための基準点が少なくなっていくので、時間軸において微小な遅れの発生が避けられなくなります(これをジッターノイズと言います)。

音を不自然に硬くしたり、ザラついた質感を生み出す原因となる「らしい」ですが、高域においてもサンプリングの数を増やして、曲線に近づくように滑らかに繋げることでこれを回避する、そのためのオーバーサンプリングの手法であると私は理解しています。

 

私にしては珍しく技術論的なことを書いてみましたが、では実際にNOSのPAGODA DACの高域が荒いかと言ったら、全くそんなことはないんですよ。

むしろ、長年の悩みだった子音の刺さりが解消されたのです。

エッジを意図的に丸められた気配がないのに、刺さらない声をHD800で初めて聴くことができました。

 実は長年悩まされた発声の刺さりについて、根本的な原因は帯域バランスの偏りとは関係がなく、実はデジタルフィルターを使用することにより音の立ち上がり、立下がりが鈍ること(プリエコーとポストリンギング)が要因ではないかと最近は考えています。

 

*デジタルフィルターと子音の刺さりの関係については、詳しくは次回の更新で取り扱います。

 

4.スペックと音楽性

 

年2回のHPFESを含めて、この3年で視聴した機材はおそらく100は越えると思いますが、結局のところ「ある一方向からの理論なんて、まるで指標にならない」ことがよく分かりました。

例えば「オーバーサンプリングしているから高域の歪が少なくなる」というのは、確かにその点から言えば正しいのですが、扱う周波数帯域が広くなれば、それだけ筺体内で高周波ノイズが発生しやすい環境となります。

その対策が不十分であれば、結局は神経質で余裕のない音となって現れてしまうものです。

 

デジタル技術の進歩は確かに目覚ましいものがあり、最新の DACチップ(ES9038・AK4490)の公表スペックはもはや測定限界の天井に届きそうな気配さえ感じられます。

しかし「静特性」を重視して設計された機材からは、私にとってはその多くは音楽性が減退していると感じられるのです。

無論、これは両立できるのがベストなのですが、現代の技術をもってしても片手落ちになってしまうようです。

 

5.「やっぱり、聴いてみないとわからない」

 

カタログスペックって、聴感の印象と一致しないことがよくあるんですよ・・・

特に最近はS/Nが目覚ましく向上していて、90年代~00年代前半の製品から平均して10~15dbぐらい良くなっているんですが、最近の製品を聴いてみたらギスギスしてキツイ音でノイズっぽい・・・なんて感じたことがある人はそれなりにいるような気がします。

ES9018が急速に流行した最初の時期(2013年くらい?)は、割とこんな音を出すものが多かったような。

 

dbは対数表記であり、12db=4倍ということは、100dbが112dbに向上しただけでも相当音が良くなるんじゃないかって想像できてしまうのですが、実際の出音には色々な要素が絡み合ってくるので、その機材が本当に良いものなのかは「聴いてみないとわからない」のだと。

 

前回のHPFESで印象に残ったのは、EARのAcute ClassicとHP4の組み合わせでした。

 

セットで150万円くらいでしょうか。

解像度や情報量・音の分離といった要素では全く見合ってないけれど、そんなことはどうでもいいと思ってしまうほど音楽としての一体感、説得力に溢れています。

S/Nが90db、だからそれがどうしたってことですよ。

聴いた後で知りましたが、Acute ClassicもWM8741搭載DACでした。

やっぱりこのチップには、他とは違う何かがある・・・?

 

6. "LA SOURCE"

 

資本も人手も圧倒的な大手国産のDACの音が、出汁を取り切った後の抜け殻で(気に入っている方はすみません)、海外の小規模メーカーが、たったひとりで音創りを続けてきた製品と、音楽性において圧倒的に引き離されてしまっていると感じます。

やはり最後はヒアリングが重要であり、それよりも大切なのは設計者自身が日常的に音楽と親しんでいるか、それに尽きると思います。

ある理論に従って設計しても、それによって引き起こされるデメリットが最終的な出音において足を引っ張ってしまうことが常に起こりうるのがオーディオの世界なのですから。

 

私が過去によく閲覧していたblogから、ひとつ引用してみます。

dynaudia.blog26.fc2.com

 

「解像度が高い」と言っておけば、それだけでオーディオ機器の優劣を言い切ったようなつもりの人もいる。

 

 こういう人はまずHPでスペックを見て、それから視聴するという流れだと思うんですよね。

私は、もう公表スペックは視界に入れないようにしています。かつては私もそこを読んでいたクチなので、読んでしまうと少なからず先入観として植え付けられてしまうから。

そんなことで、本当に良い製品があるのに見逃してしまうのはもったいないですよ・・・

 

結局、普段聴いている音源を自らの感性に沿うように再生できるか、それに必要な要素は何か、ということであって、そこに「高解像度」が不可欠な方もいれば、そうでない人もいる。それだけのことだと思います。

 

人それぞれ、思い入れのある音源を楽しむための、「手段としての」オーディオなんです。

私の場合、DDCとUSBの電源周りに投資するようになってから、信じられないぐらい音楽性を引き出すことができるようになって、本当に毎日聴いてて楽しくて・・・。

でも、これも実は私にしか適用できない手法かもしれません。

ネットワークオーディオの理念にふさわしい音楽性とは

新幹線に乗って静岡県へ行きました。

数年前から親交のあるpetaさんが、来年ヘッドホンシステムを売却し、スピーカーシステムへ移行するとの告知がありました。

以前からpetaさんのシステムに興味のあった私は、自宅へお邪魔して聴かせて頂いた次第です。

twitter.com

 

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macPC→NADAC→BDI-DC24B→UTOPIAという構成です。

電源は、ISOTEKのTITANから直接HPAへ供給するのが1本、もう片方はPB-HR1000へ分配し、そこからDAC等が繋がっている形で、ケーブルはCHORDを中心に選定されています。

確か、総額は450万円くらいと仰っていました。私のシステムの約5倍です・・・

私が持参した音源バックアップ用PHDDをmacPCに接続し、再生したいフォルダをデスクトップにコピーして、それを手元のスマートフォンでリモート操作するという方法で聴かせて頂きました。

 

 かなり崩壊した文章ですが、感想としては上記のtweetになります・・・

本物の「ノンカラーレーション」であり。

違和感を覚える瞬間が皆無で。

私のシステムと決定的に違うのは、楽曲の音楽性の「掲示の仕方」です。

自室の音は、最初からONの状態で、OFFに切り替えられない。

また、どの楽曲も同じカラーの、色を後付けしたところしか出ていません。

個性の強い、複数の異なるケーブルを組み合わせているのが原因かもしれませんし、電源対策が不十分で微細な情報がまだまだ隠れてしまっていることも考えられます。

対してpetaさんのシステムでは、「楽曲に元々内包されている」音楽性を素直に引き出しているので、その様相は楽曲によって様々に変化します。

基本的には、僅かにモニター寄りでその音楽性は内部に仕舞われているけれど、少し意識を向けるとすぐにその世界に侵入できるようになっている。

こんな体験は初めてであり、ある種の「怖さ」すら感じるほど。

 

さて、今回の視聴では持参の音源を利用させて頂きましたが、petaさん自身は、普段はTIDALとRoonを活用されています。

TIDALはストリーミングサービスであり、Roonについてはこちらの記事を読むとだいたいの内容が掴めると思います。

www.phileweb.com

つまり、自らCDを購入してリッピングした音源だけではなく、クラウド上に存在する無数の音源を気ままに「偶然の出会いを求めて」彷徨うリスニングスタイルを可能にするということです。

しかも、タブレットスマートフォン等のリモート操作によって、家のどこからでも自由に音楽の海を移動することができる。

私が最近思うことは、こうしたネットワークオーディオを活用したリスニングスタイルの場合、これまでの典型的なハイエンドサウンド、豪華絢爛で音の端々に凄みを感じさせるような音は、あまり適さないのではないかということです。

日常生活を営みながら、やや小音量でBGM的に流していながらも、しっかりとオーディオ的クオリティを保ち音楽的な芯を掴める、そういうスタイルが似合いますよね。

その合間に、何か偶然的に心惹かれる旋律を耳にして、何か手を付けていることを中断してオーディオの音量を上げて、じっくりと楽しんだり。

こういうリスニングスタイルは、とてもスマートだと思います。

 

今、私はスピーカーオーディオを前提としてこのリスニングスタイルを想起してみましたが、petaさんのヘッドホンシステムは、ヘッドホンでこのような音が実現できています。

私はヘッドホンアンプの音量を10時ぐらいの位置にして聴いていましたが、petaさんは普段9時より上の音量にすることはあまりないようです。

(私の聴く音量が、特別大きすぎるということはないと思います)

小音量でも、音楽的な芯の部分を十分に把握できるヘッドホンシステムというのは、私は相当ハードルが高いと思っています。

 

こうなると、もはやヘッドホンという枠組みそれ自体が、物理的制約が最後の障害になります。

私は今もヘッドホンオーディオ続けてますし、デスクに向かって椅子に座ってヘッドホン装着して、ネット巡回しながらPCオーディオをやる「オタク」なスタイルが性に合っているんですが、やっぱりPCの前に身体が固定されるというのは窮屈に感じる方もいるのでしょう。

 

ヘッドホンシステムを売却されるにあたって、ではスピーカーシステムに何を導入されるのか、petaさんに大まかな構想を語って頂きました。

ここでは詳細は伏せることにしますが、私は「なるほど」と納得できるものでありました。

 

 

この度は貴重な体験を提供して頂き、本当にありがとうございました。

この場で改めてお礼申し上げます。