やりすぎないこと、見えすぎないこと

1.ゲスト出演しました

先月、Focal Utopiaを2週間ほどbergamotさんからお借りしていました。

その感想をブログに掲載させて頂いております。ぜひご覧ください。

www.bergamotflavor.com

以前の、HE1000とオヤイデ銀16芯ケーブルの件も含めまして、私からも何かしらネタになるものを提供したいなと思ったので、HD800に平常使用している102SSCの16芯ケーブルをレンタルしてみることに。

Utopiaを返送する際に同梱して発送しました。

 

同じHD800の、導体容量も同じ16芯における銀線と102SSCの比較という視点でreviewして頂きました。

 

 

 

先方の環境はHPAにOJISpecialをお使いなので、低域の弾力性に関しては当方の音より再現性が高いと思われます。それでも、「音の放散」「密度を高めつつも音場を狭めない」などの項目は、こちらでも確かに感じます。

 

2.ヘッドホンの更新を、考えてはいたのだけど

そもそも冒頭に戻ってUtopiaをお借りした理由は、4年間使い続けたHD800からそろそろ更新したいなと思い立ったからでありますが。

結局2週間使ってみて、このヘッドホンを実際に購入する決断をするには、なかなか難しい存在だと感じました。

HPAに求められる駆動力よりも、DACや上流の電源に非常にシビアなヘッドホンです。

Utopiaで初めて「マルチビットDACのデメリット」に気づくことができました。

高域で目が粗くなっていくのが手に取るようにわかってしまって。。。

また、ケーブルで音色を寄せていくことの弊害についても。

HD800も環境の反映力はそれなりにあるんですけど、Utopiaまではシビアに描かないので、気づかずにごまかせていた部分がかなりあったということですね。

 

その後、HiFiMANのANANDAが、HE1000シリーズのような極薄平面ドライバーを10万円を切る価格で載せてきたと、各所で評判なので私も試聴してみたんですが、「HD800と2台併用するにしても、あまりピンとこない音だなぁ」と思い、これもパスしました。

 

また海外フォーラムでは、HE1000 V2のドライバーをEditon X V2の筐体に入れたARYAというモデルが話題になっています。日本でもそう遠くないうちに発売されるでしょう。

www.innerfidelity.com

国内実売18万ぐらいだと見ています。

音色だけで評価すればUtopiaよりHE1000の方が好きだったので、期待してはいるのですが。

 

3.HD800本来の音に立ち戻る

さて、102SSCケーブルを先方に貸し出しているので、約1年ぶりにHD800を標準ケーブルに戻して聴いています。

若干の低域方向の物足りなさ、銀コート線による子音の僅かな付帯音など、気になる点もあることにはありますが、音楽的なまとまりや繋がりの良さは標準ケーブルの方が完成されていると思います。

そしてこれが、やはりSennheiserの目指す音楽性であり、HD650の延長線上にHD800が存在するのだと理解できたのです。

 

Sennheiserの音楽性とは、「明るさの中にも陰りを含む」絶妙なバランスにあると思っています。それでいて、意識すれば見通せるけれど、これ見よがしに全てを掲示しない、ある意味での奥ゆかしさと言いますか。

リケーブルすると、まずこの「見える部分が拡大する」わけですが、すると今度は音楽としてなぜか単調に聴こえてしまうことがありました。

 

4.リケーブル変遷

かつてのHD650は、標準ケーブルのままではもやもやしてつまらない音と評する方も多く、実際に過去に私もリケーブルしてみたことがありました。

まだDACとHPAが一体になった複合機でお手軽に楽しんでいた時期のことです。

NuForce UDH-100、ONIX DAC-25Aという傾向の違う機種を併用していました。

Zu mobius MK2とUDH-100の組み合わせは、もはや今思うと本来のHD650とはどんな音かわからないくらい、ドライでかさついた音ではなかったかと。。。

パシフィックオーディオ [製品案内-zu-ヘッドフォンケーブル]

 

さて、HD800リケーブル第一弾として選んだFURUTECH iHP-35Hxは、この代表みたいな存在でして、数カ月で使わなくなってしまいました。

クッキリハッキリした音にはなるんですけど、ロジウムメッキのせいか余計子音は目立つ結果に。。。

その後、ヤフオク経由でオーダーしたオーグラインのケーブルを長く使うことになります。

導体が4芯と控えめなので空間の奥行きは浅くなりますが、中高域の艶と繊細さが非常に気に入っておりました。このケーブルの作成者様はHD800の特徴をよく理解されていると思います。

 

そして現在の3本目が、過去記事で紹介しました102SSC16芯編み込みケーブルとなるわけです。

rays.hatenablog.com

このケーブルでは基礎性能の向上を狙いつつも、なるべく音の角を立てないように、導体とプラグの選定を考えてオーダーしています。

銀線や銀メッキ線を避けて、銅の中でも表現が柔らかいと思われる102SSCを。

ロジウムメッキのフォーンプラグでは輪郭が立ちすぎて音の繋がりの自然さを失ってしまうので、Viablueの金メッキ。

私からは特に指定はしていないのですが、ケーブルの編み込みピッチが緩めだったことも、音を締めすぎない方向に作用してくれているように思います。

 

5.解像度も分離も求めなくなって

 最近購入したORB HC-150ACW 電源ケーブルが非常に好感触だったので、それにアタッチメントする電源コンディショナーを継ぎ足してみます。

このスチールボックスの中にはフィルター回路は入っておらず、金メッキされたバスバーが格納されているようです。

人によっては解像度が落ちた、鮮度が下がったと聴こえるかもしれません。機材の直前に接点を増やすわけですからその方向に作用するのは当然であって。

それでも、ORBのアクセサリーに共通する色彩感の豊かさ、声の色艶、音のスムーズな繋がりは、まさに私が求めていた方向性と一致します。

 

このところ、音の輪郭を立てて分離を向上させていっても音楽的な満足度が全くプラスに働かないので、むしろこれらの要素をどんどん落とす方向にさえ舵取りしている有様。

ヘッドホンアンプも、DCHP-100から真空管のアンプにいつしか置き換わっているかも?

 

もうひとつの基準

1. 90年代のDACをお試し購入

前回の更新で、80年代や90年代の古いDACに興味があると書きましたが、

rays.hatenablog.com

TDA1547(通称DAC7)が搭載された90年代の国産品 TEAC D-T1を買ってみました。

TEAC D-T1の仕様 ティアック

 

10年ぐらい前の某掲示板では、DAC7搭載機が某声優の声を甘く魅惑的に再現してくれる、なんて書き込みが目立っていました。

その中にはD-T1も、何度も話題に出ています。

釘宮ボイスとDAC7

あれ?hayateさんがいる。。。

 

安く手に入れたので、期待半分、不安半分で音出しです。

 

2.やはり安易だった(笑

「あれ?暗い・・・」

元々高音が強調された音源でも、角が丸くて聴きやすい音にはしてくれるんですが、私が期待していたような音の色は再現してくれません。

このような傾向であれば、落ち着いている中での緻密さや表現力、色彩感の良さというのが欲しいのです。しかしこれは、ただまったりしていて大雑把で、そして暗い音色です。

空間も全然広がらないし、立派な面構えの割には低音もまるで出ません。

 

古いDAC7なら、TDA1541なら音がいい、という考え方は、結局ベクトルを反対にして

新しいES9038なら、AK4497であれば音がいいと言ってしまうのと同じなんですよね。

最終的な出音の良さというのは、やはりエンジニアの思想と音楽性であり、それらをアナログ出力段の回路に落とし込むことによって生まれるものだということ。

もう6年ぐらい前になりますが、TEACはUD-501・HA-501のセットを聴いて、「どっしりしてるけど何か野暮ったいというか、暗いな・・・」と感じました。

元々そういう音作りのメーカーだということをすっかり失念しておりました。

 

3.大切なのは、やっぱり中域

予想を下回る音だったので正直落胆はしたのですが、音楽的には一応成立しているというか、これはこれで「聴ける」音なんですよね。

それはなぜかと考えたときに、上下のレンジを狭めてでも中域の濃さが確保されているからなのです。

そして一音一音の繋がりにメリハリが付きすぎないので、音の流れが自然に感じます。半面スピード感は遅いと言わざるを得ませんが。

 

半面この5~6年で市場に出回っている(いた)比較的低価格帯のDAC(CDP一体型を含む)を思い出してみて、この中で「中音が充実していたもの」とは?

過去の記憶を辿っても、特に国産メーカーで印象に残っているものはほとんどありません。

近年特にハイレゾ対応をクリアするために高音の再生限界を伸ばすことにばかり注力して、現在は各部品の供給コストが増したことで物量投入ができなくなり、結果低音が出なくなった状態を「スッキリ」と言い換えたような気さえしてしまいます。

今、D-T1のような5mm厚のアルミケースで、フルサイズの筐体の製品が8万円で出せますか?

音は正直価格相応だとは思いましたけど。ことガワに限っての話です。

 

4. 軌道修正用の「もうひとつの基準」として

PAGODA DACに戻してみると、一気に空間は広がって明るさが蘇ります。

でも、なんだかちょっと高音キツいような?

1年半前にこのDACを買った当初は、もう少し落ち着いた音だった記憶もあります。

普段から「中域の濃さが大事」って言っておきながら、気がつくとまたHiFiの道を進もうとしてしまう、こんなことを私はしょっちゅう繰り返しているのです。

 

しかしそれも今回でループを断ち切れそうです。

真逆の音を一度インプットすることができたのですから。DACだけで全体の音がここまで変わるんですね。。。

ずっとひとつのDACでやってきた時期が長かったので。ケーブルとかはちょこちょこ替えたりしてるんですけど、このレベルの変化は出せないです。

 

TEAC D-T1は純粋な音に対する満足度は残念と言わざるを得ませんが、世間的に良しとされているHiFiな音とは真逆の基準を別にひとつ持っておくことで、私が今後また道に迷い始めたときに立ち戻る「軌道修正用」として、手放さず持っておくつもりです。

あまり稼働機会は多くないと思いますが(笑

 

5.少しだけ「逆側に」寄せていく

JPLAYStreamerを介したネットワークPCAudioということで、トランスポートのPCのプロセスカットを始めとして、これまで色々な対策を施してきたのですが、あえてこれらを緩めることで「音にゆとりを持たせる」方向に軌道修正です。

 

まずFidelizerの適用をやめました。

www.fidelizer-audio.com

OSの設定やプロセス優先度をPCAudio向けに最適化するソフト。

確かに解像度やオーディオ的指標の部分では向上が見られますが、音の温度感が下がってドライな傾向になってしまう面がどうしてもありました。

導入当初から薄々気づいてはいたんですが、実際に使用を中止しようと決断できたのは、やはりTEAC D-T1の音を聴けたから。

 

さらにJPLAYの設定を変更していきます。

Engine:ULTRAStream→Xtream

DAC Link:170Hz→5Hz

PC Buffer:0.1sec→1sec

XtreamSizeは以前、最大値5000まで上げていましたが、動作不安定さ回避のため500まで下げました。

根本的な音の傾向はEngineで決まります。Xtreamの方が中低域の力感が出ます。

ULTRAStreamは中高音の繊細さでは有利ですが、反面神経質な音になりがち。

DAC Linkも下げた方が音が太くゆったりとした傾向に変化します。

 

さらに、タブレットでのコントロールをやめてPCからkinskyで操作する使い方に戻しました。

結局ヘッドホンオーディオなのでPCとモニターの前にいるわけですから、こっちの方が楽なんです。

PC上で再生ソフトを展開しないタブレットコントロールは余計な処理を避けて音質を向上させる意味では有効な手段ではありますが、結局私にはBubbleUPNPのUIがそれほど使い勝手が良いとは思えなかったので、便利なPC操作に再度戻ってきたわけです。

タブレットコントロールで音が良くなったか、今思えばほとんど実感はなかったです。

 

後はDDCのコントロールパネル開いてレイテンシをLowからStandardへ緩めたり、ストレージをSSDから3.5インチ外付けHDD(lacie製)に変更する等、他にもありますが些末なことなので省略します(

 

6. 目的と手段の倒錯

まだ落としどころは試行錯誤の段階ではありますが、以前の音よりはだいぶゆとりが出てきました。

(狭い)世間ではJPLAYでDACLink700Hz再生を達成するために躍起になっているようですが、(OSの設定を極限まで詰めないと音が出ないようです)

何か根本的なところで目的と手段がすり替わってはいないか疑問に思うことがあります。

 いつ音が途切れるかわからない、そもそも頭から再生されないこともしばしば、そんな中で音楽聴くのって嫌じゃないですか?(笑

かく言う私もその手の道に片足突っ込んで、嫌になって出てきたわけですね。

結局、HiFiな音にはなっても音楽性の向上という面では、さほど恩恵を授かれなかったように思います。しかも「いつ動作不安定になるかわからない」という、見えないストレスに苛まれていく。。。

PCAudio、ネットワークオーディオはそもそものスタートが、部屋の中で聴きたいCDを探さなくてよかったり、PCの前まで移動しなくてもソファーに座ったままタブレットで選曲できる、そういう利便性から始まったわけでしょう。

 

趣味というのはある意味では細かい変化に気づくこと、試行錯誤してみることは必要なんですけど、そこに悪い意味でのストレスが付随するようでは、それでは何の為の趣味なのか・・・

ハイレゾ対応によって失われたもの

まずは近況報告。

Philewebに別館を開設しました。

community.phileweb.com

こちらは機器やアクセサリーその他について、個別に分析的に淡々と更新する使い方となります。

 

community.phileweb.com

PAGODA DACについても、オーディオ的な視点から再度まとめておきました。

 

community.phileweb.com

こちらの記事では記述していない内容ですが、BubbleUPNPの有料版を購入すると追加される機能のひとつとして、こんなものがあります。

 

 

 コントロールポイントとして使用しているタブレットで、「ホームポータブルオーディオ」のような使い方もできるということです。

普段の据え置きヘッドホンシステムで聴いている場所は1Fにあるのですが、家族がテレビを見ている時間などは使えませんので、

2Fの寝室で漫画を読みながら、音質的には多少妥協することになりますがタブレット側のDACを経てイヤホンジャックから聴く環境をイメージしています。

(2Fに据え置きシステムを設置していないのは様々な事情があります)

タブレットHuawei MediaPad M3 lite 10を先月購入しました。

一応この機種はDACにAK4376が搭載されていて、いわゆる普通のスマートフォンよりは音質は良いのではと思います。しかし音量調節は一般的なスマホ並に目が粗いのがオーディオ的には問題となります。

(上記twitterの引用のように、タブレット側の音量は固定してアナログポータブルアンプで調節する対処法はあります)

このような経緯から、私は普段イヤホンを使う機会がなく、あまり興味がなかったのですが、久しぶりに何か試聴してみようという気になったのです。

タブレットのストレージに少し音源を入れて持ち出して、店頭でイヤホンジャックに挿して試聴です。

 

ヘッドホンではfinal D8000がなかなか良かったので、このメーカーのイヤホンを聴いてみることにしました。

気軽に手を出せる3万円あたりのミドルクラスとして、

・E5000

・Heaven VI

この2機種が対照的だったので取り上げてみます。

E5000は今年発売されたハイレゾ対応最新機種、対してHeaven VIはこの企画基準が設定される前の時代の(正確な年次はわかりませんが)2011年頃に登場した製品となります。

 

さて、結局イヤホンは今回の試聴でも実際の購入には至らなかった

(イヤーピースを耳に入れること自体に生理的な不快感があるので・・・ヘッドホンを頭に装着するのは平気なのにw)

のですが、前述の2機種のどちらを選ぶかと言えば「Heaven VI」。

声の質感がこちらの方が自然で表情も豊か、音の色は若干黄色っぽくて、とても良い塩梅でした。

E5000は確かにクリアで晴れやか、落ち着きのある音なのですが、それと同時に「何かが一緒に削ぎ落とされてしまった」感じがします。。。

心が揺り動かされる振れ幅が、Heaven VIより小さいのです。

 

入念な市場調査とユーザーの嗜好分析を反映して開発されたのがE5000であり、8割方の人はこちらの音を良しとされるのでしょう。

あくまでここから先は個人の好みに終始する問題であって、E5000の音が悪いというわけでは全くないのですが(トータルバランスはとても良くできていると思います)

私にとって「味のある音」が少なくなっているような気がします。。。

これは私が2年前にDAC更新を思い至ってESSやAKMが搭載された新製品を散々聴いて回って、結局は10年前に製造完了となったPCM1704という古いマルチビットDACを選んだ流れと似ています。

 

そして今はPCM1704よりさらに時代を遡り、TDA1541が気になっているのでした。

これはCDプレイヤーが世に登場した1980年代のDACです。

TDA1541は16bit 44.1kHzと48kHzしか入力を受け付けません。

(PCM1704は24bit DACです)

それでも「音楽にとって重要な情報」が削ぎ落とされずに残っているのは、こっちの方なんじゃないかと、現代機よりはずっと希望が持てるのです。

(聴いてみない限りはわかりませんが)

流石に、これの状態の良いものを見つけるのは難しいかな、とは思っていますが。

 

 

 

その人の音楽

www.fujisan.co.jp

STEREOSOUND No.156(2005.9.13) から

SESSIONS, LIVE! #03
「音は魂の乗り物なんだ」────坂田明/菅原正二

 

 

『音色の中にわれわれの全てが入っているんじゃないかと思うわけよ。』

 

『音色というのは人間そのものなんですよ』

 

『音色は音楽の説得力につながるから。

そして、説得力というのは、つまりは人格なわけよ』

 

『音にいかに「魂」を込めるか。魂が込められた音だから凄いわけだろ』

 

 

前回の記事で、EARのパラヴィチーニ氏を例に挙げて、機材製作者の雰囲気、しいては人間性のようなものは何かしら音に現れるものであったり、

また最終的な出口のスピーカーやヘッドホンが同じであったとしても、そこから出てくる音は人それぞれやはり異なるのであって、各ユーザーの思想に基づいた試行錯誤の過程を経て、その人の音が「いつの間にか」作り出されているものだと書きました。

rays.hatenablog.com

 

そうであれば、楽器を弾く演奏者においても、全く同じことが言えるでしょう。

その人の、生きてきた軌跡が、音に現れているのだと。

 

そうでなければ、人を感動させることなんて、できるはずがない。

同じアーティストの曲を、2万回も聴いて、全く飽きることもなく、また次の日、同じ時刻に再生ボタンを押そうと、そう思えるなんてことが。

 

 

過去のtweetは操作ミスで削除してしまった、とのことですが、

いつだったか、りみゆさんはこのようなことを書かれていたと思います。

 

「音楽活動しているのは、楽しいからでもなくて、生きるためでもなくて、死なないため」

 

あぁ、だから私は、この人の歌を聴いて、生きる力を貰えるんだ。

 

 

「死はいつも傍らに佇んでいる、『だから』とても安心して、生きようと思える。」

 

 

 

その人の音

1.ヘッドホン祭の試聴インプレ

 マス工房の超ド級ヘッドホンアンプ、model406。180万円・・・

モニターアンプとしてこれ以上のものはないでしょう。

限定5台生産のうち3台売れていて、日本人は1人だけなのだとか。

情報量・密度・定位・音の立ち上がりと下りの正確さ、どれを取っても最高峰にあると思います。

空間の広さはOJISpecialに分があるかな?

音色や質感はDACやCDPの影響を100%反映させるようにできていて、逆にこのモニターアンプ特有の癖は何も持っていません(そうでないと用途的に困るのですが)

ヘッドホン祭では毎回DENONのプレイヤーを相当苦労して(25kg。重いんです)搬入されているんですが、正直に言って私DENONの音、ダメなんですよね。。。

 「基本性能は高いけど音楽的な違和感を我慢して聴いてる」状況下に置かれます。

今回マス工房さんはHiFiMAN SUSVALAを購入されてデモしていましたが、持参したHD800よりも性能が高いせいかCDPの音の質感の悪さを余計に曝け出してしまい、あまり聴き込めない結果となってしまいました。

本当に良い上流で一度聴いてみたいのですが。。。

 

 奥に写っているのはEAR(Esoteric Audio Research)創始者、ティム・デ・パラヴィチーニさん。

その人の雰囲気って、作られた機器の音に現れるものなんだなと、聴きながら納得していました。

暖かく、優しく、それと相反する鮮烈な表現を持ち合わせていて、生命感がある。

音の背景はWM8741らしさが良く出た黄色。私はこの色がとても好きです。

前述のマス工房のブースとは対極に位置する音です。

音の立ち上がりが多少遅い面がどうしてもあって、速い刻みを正確にこなすことは苦手だと感じます。

低域は量感はそこそこあるけれど沈み込みはやや浅く、この価格帯から考えると中高域寄りな印象もありますが、EARはとにかく音楽性の豊かさで人を惹きつける力が群を抜いています。

 

 今回のヘッドホン祭は2日目の午後に少し顔を出したくらいなので、あまり聴き回ることができませんでした。この他にはOCTAVEでfinal D8000を聴いた程度。

 D8000は平面駆動型とダイナミック型の中間のような鳴り方をします。

SUSVALAより音の焦点が分かりやすく、凝縮された密度の濃さが特徴的。

若干頭内定位が強い傾向があり、近年のヘッドホンがスピーカー的音場形成を目指した方向性に対してD8000はある意味「ヘッドホンらしい」空間となっています。

 

2.デジ研で驚愕の下克上が?

ヘッドホン祭開催期間中の恒例イベントのひとつとして、デジ研(デジタル研究会)があります。ヘッドホンイベントなのにスピーカーでデモを行いますw

audiostation.jp

私は両日において時間が足らず参加しなかったのですが、当日にお会いした方の中から興味深い情報がありました。

 

 Meridian Ultra DAC(270万円)とChord Qutest(20万円)では10倍以上の価格差があります。しかしそれがmacとdelaのトランスポートの違いだけで逆転現象が起こったということのようです。

*5/7 P.S.

Meridianが開発した「MQA」形式ですが、これは「非可逆圧縮」方式とのことです。

従来のmp3等と比較して音質劣化を抑えつつも低容量化を実現しようと試みたのだと思いますが、やはりピュアオーディオ的な意味で「聴感上」ロスレスと同等のクオリティが実現できているのか疑問が残る結果となったのでは?

つまりデジ研では、トラポの違い+MQAの2つの要素が重なって、DACの価格差を逆転する結果となった模様です。ここで、どちらがどの程度影響を及ぼしているか、そこまでは現時点ではわかりません。

 

繰り返しますが私はこのイベントで実際に聴いていませんので、何とも断言できません。

しかし私はこの結果について、別に驚いてるわけではないんです。普通にありえる話だなと。

 

3.性能が高ければ高いほど、使いこなすのは難しくなる

確かにDACはデジタルオーディオにおいて重要な機器のひとつではあるんですが、それはD/Aの変換精度が正確になるだけであって、それより上流から入り込んでくるノイズ量が多ければ、かえってその悪影響をより強く反映してしまうこともありえます。

DAC筺体内部にもジッタークリーナーなどは備えられていると思いますが、それだけでは実際に運用する上では間に合わないということでしょう。

 

私自身も、DACを更新したことそれ自体よりも、その後のさらに上流への対策を細々と詰めていったことによる音質の変化の方が、体感的に改善度合いが何倍も大きかったのです。そしてそれらの対策は、今もまだ終わりが見えていません。

 

 最近はJPLAYStreamerを適用したことにより音源がLANを経由しています。この場合は共用ルーターから流入するノイズ対策が必須となってきます。

ルーターからは3mのSAEC製LANケーブルでラック中段まで引っ張り、スイッチングハブで中継してPCまではオーグラインのLANケーブルを50cmで短く接続することに決めました。

www.audiounion.jp

(音源管理はNASではなくE-SATA接続の外付けHDDで運用しています)

ルーターからPCへ直結するよりも、ハブを経由した方が圧倒的に音質が良くなります。ハブ自体は4000円ほどの市販品ですが、金属筺体・電源内蔵型を選びました。

そしてオーグラインLANで音の色艶をプラス。

気をよくして今度はハブの空きポートをLANターミネーターで塞ぐことに。

page.auctions.yahoo.co.jp

またまたこれがよく効きます。何故かS/Nの向上よりも音楽的なまとまりが良くなるんですよ。。。

 

petaさんも以前仰ってました。NADACに替えてもたいして音は良くならなかった。

その後、電源環境を整えて、インシュレーターを導入して、そこから本当に良くなってきたのだと。

 

4.いつの間にか「その人の音」になっている

当たり前のことですが、HD800を持参していくつかのブースでアンプに接続しても、家で聴く音とはまるで質感が違うんですよ。。。

おそらく、DACを持って行っても同じことだと思います。マルチビットDACだからとか、そういうことじゃないんです。

そのユーザー固有の音というのは、むしろDACやアンプ・スピーカーやヘッドホンといった機材の性能を引き出そうとして、オーナーが試行錯誤して配置した電源対策やケーブル類・インシュレーター・その他アクセサリー類といった、いわば脇役であるそれらひとつひとつの総体としてあるんじゃないかと思うようになりました。

 

細々とケーブルやアクセサリー類に金を使うのは無駄だという人は、オーディオがわかっていないどころか、広義で「趣味性」の意味そのものを理解していないのです。

大きな機器さえ同じであればみんな同じ音になったら面白くないじゃないですか。

オーディオから出てくる音を、音楽的に成り立たせているのはむしろこうした「小さなもの」の集まりだったりするんです。

 

冒頭のマス工房の音は確かにモニターサウンドとしては正しいあり方です。しかしCDPからHPA間のXLRケーブルはいわゆる汎用品で、電源はOAタップを中継していました。

音は良くても音楽的に味気なく感じたのはまさにこうしたところが原因だったりするのです。

あくまでこれはスタート地点に過ぎないのであって、ここから機材の本当の真価を引き出すのはオーナー次第であり、それがまさに「趣味性」なのであって、その試行錯誤の過程で、その人だけの音が「いつの間にか」作り出されているのです。

「音の色」について

今回のtopicは、概念が抽象的で正確な言語化が難しく、またこのことについて記された文章もweb上を見る限り非常に少ない領域です。

それでも、私がこれまで断片的にtwitterでメモ的に書き記した「『音の色』とは何か」について、私と同じような感覚を持っておられる方、あるいはその感覚を保有してはいないけれども私の発言の趣旨を理解して頂けた方がいるという手応えを掴むことができました。

こういったリアクションを踏まえて、そろそろblogで「音の色」についてまとめてみようかなと。私と似た感覚をお持ちの方がどれだけの割合でいるのか、未知数ではありますが、何かcomment等頂けたら嬉しく思います。

 

1. 「音の色=共感覚」ではない

「音の色」という言葉のイメージから、感覚を刺激する一定の音が何かしらの視覚、味覚、嗅覚といったものと結びつく「共感覚」のことだと思われるかもしれません。

しかし私はこのような、いわゆる「共感覚者」ではありません。

wired.jp

私の場合、特定の音に対して、それに対応する色が眼前に映し出されるわけではありません。もしそうであったら、もっと楽しいだろうなとは思ったりもしますが。

 

2. 背景色

一般的に、何か機器を試聴するときに意識が向く点というのは、解像度だったり分解能であったり、各帯域の音のバランスだと思いますが、私はそれよりもまず最初に確認するポイントがあるんです。

いわゆる「背景色」とでも呼べるような概念です。

私の場合、楽器固有の音色に特定の色を見ているわけではありません。それよりももっと基底にある、空間を照らし出す光(スポットライト)をイメージしたときに脳裏に表れる色、これを私は「音の色」と言っています。

 

3. モニターの「色温度」=「音の色」

この記事は、実は1年以上前に、いつか書きたいとは思っていたのですが、うまく説明するためのとっかかりがずっと掴めずにいました。

しかしつい先月、これはと思う情報を見つけましたので、少々引用させて頂きます。

purepure.wp.xdomain.jp

オーディオでは全体的に一様な色に染まる傾向があるので
モニタの色温度と同じように表現したことは何度かありました。
DAC7なら4500度、マルチビットDACだと5500~6500度、
ES9018なら8000~9000度くらいでしょうか。

 私は幼少の頃ブラウン管のTVやモニターが身近にあった世代で、中学を卒業する頃には液晶モニターに完全に切り替わった記憶がありますが、とにかく現代のモニターって「不自然に」明るくて、そして青味が強くて非常に疲れます。

モニター設定でブルーライト低減モードを最大に設定しないと、まともに直視できません。そしてこの設定でさえ、2時間も向き合っていると疲労を感じます。

不思議なことに、オーディオを通して聴く音にもこの感覚が当てはまるのです。

 

4. 本当に「青白い」んです

最近流行りのESSのDACチップですが、確かに繊細な表現や微弱音を引き出す性能はありますが、先述の「音の色」=ステージを照らす光が明るすぎて、それよりももっと私が大切にしているもの、歌い手の表情が見えてきません。

ちなみにAKMの最新型4497も、若干の質感の違いはありますが同じような傾向です。

むしろ「白さ」でいえばこっちの方が強いような。ESSの方は「青」が強い。

よく、ESSの音は高音が神経質で低音が細いとか言われてますが、それはコストをかけるべきところに投入せずにネームバリューだけで無理してこの高いチップを実装したからそうなったのであって、OPPO SONICA DACが登場する以前に、ガレージメーカーが普及価格帯で出したDACというのは総じてこのような音だったと思います。

SONICAに関しては、数度の試聴において、従来のこの価格帯にありがちなネガティブな要素はかなり解消できているなと感じました。それでも、先述の「音の色」があまりにも明るすぎ、青味が強すぎて、帯域バランスは聴感上それほどの偏りがないのにも関わらず、どこか緊張を強いられるリスニングとなってしまいます。

 

5. 彩度とコントラスト

では逆にモニターの色温度に例えてその値が低い(4000k~5000kぐらい)、WM8741やTDA1547(DAC7)搭載機の音の色ですが、自然な色合いよりは多少黄色っぽくなります。しかしこれが私にとっては非常に心地よく、過剰なメリハリがないので緊張を強いられず安心して音楽に浸れます。

この「メリハリ」とは音の外側の輪郭も要素的には含みますが、それよりも視覚的なイメージで言うところの「コントラスト」のことを指しています。

photo-mini.com

 映像の世界では高彩度・高コントラスト化が進んでいるようですが、私はオーディオの音の世界も同じ道を辿っていると感じます。

コントラストが高くなると、音の場合は繋ぎ目が見えやすいというか、ひとつひとつの音が何か独立な存在感を放ちながら鳴っていくようになります。メリハリが効いて試聴では映えるので一瞬いいんじゃないかって思ったことも初心者の頃はありました。といっても今でもオーディオ始めてまだまだ4~5年ってところですけどね。

2年目ぐらいまではまだまだこの感覚が育っていなくて、初めて購入した単体DACはES9016を搭載したNorth star Design Intensoでした。

(発売から4年で生産完了となりました。近年の製品サイクルは本当に短いです。)まぁ、それでも2年は使い込んで色々学べたこともあったので。

 

結局、私にとって自然な温度感とコントラストというのが、モニターの色温度で言うところの6000k程度であり、PAGODA DACを購入した際に偶然ベストマッチした(国内代理店がなく試聴する手段がない)んです。 WM8741まで色温度が下がると、表情は見えやすいんですがコントラストが弱く、細部の描写がくすんでしまうこともあるかもしれません。

 

6. 今の時代は何でも「明るすぎる」と思いませんか?

www.itmedia.co.jp

多くの国際基準では、色温度の基準は6500k(ケルビン)となっており、これがもっとも自然昼光に近いということになっている。

 

だが実は日本だけが違っていて、慣習的に9300Kが標準となっている。

 

日本では、照明のほとんどが蛍光灯だ。蛍光灯は電球と違って色温度が高いので、9300Kを白としたほうが馴染みやすい

 

店内の照明がどこも明るすぎて、その明るい店内でデモ受けするようにテレビの発色は過剰にクッキリハッキリ、白は異常なほど真っ白(というか青い)。その光源の強さは尋常ではないと思っています。。。

今のオーディオ製品の音も、大手国産特有の「眩しいほどの明るさ」が私にはどうも合わなくて。不思議と、どの世界も流行りのスタイルって似てくるんでしょうか?

 

3か月ほど前、秋葉原HiFi堂にnemeさんとふらっと入ったとき、修理完了して明日ユーザー宅へ出荷されるというPHILIPS LHH700(1991年発売。TDA1547搭載DAC)と、アンプは何か忘れましたが、スピーカーはYAMAHAのNS-1000Mという組み合わせで鳴っていたので、しばらく聴いておりました。

PHILIPS LHH700の仕様 フィリップス

YAMAHA NS-1000Mの仕様 ヤマハ

 

「これが90年代当時の『音の色』なのかもしれない」ということを、ふと考えることが今でもあります。

確かに細部の描写はもう少し求めてしまう部分はあります。けれども、「音の色」の塩梅だけで見れば、現代機器よりもLHH700の方が私の感覚に合っています。

それでも、こういった発売から20年も過ぎてどれだけのユーザーを経たのかわからない機器を購入することはリスクが高いので、実際にはどうしても難しい面が出てきます。。。

「違和感」について ~デジタルケーブル変遷記~

DDCとしてifi iONEを導入したのが昨年9月、それと同時にデジタルケーブルはChord Shawlineを選定し、これをしばらく使い続けておりました。

www.instagram.com

解像度や分離といったオーディオ的指標は価格相応、もしくはそれよりやや下かもしれませんが、このケーブル、いやChordというメーカーの本領はそういった点においてではなく、やはり音楽を音楽として成立させるための「何か」を、どの価格帯のモデルでもしっかり有していることに尽きると思います。

こういった「音楽性の高いケーブル」というのは、そのケーブル自体が固有の演出をすることでその役目を果たしていることが多い(手持ちのケーブルではPAD・Wire Worldが典型的)のですが、Chordのケーブル自体はフィルター的に音色を変更することがないということが、つまりは「特有の音色」を持たないことがむしろ特徴であると。

ちなみにこれは「無色透明」であることを意味しません。私にとってその代表格はSAECで、インコネにSL-5000を使用していた時期もありましたが、どうも音楽性を引き出す、伝達するという方向性とは違うように感じました。

SL-5000|サエクコマース株式会社 -SAEC

Chordの開発陣は、どうやら肌感覚で「音楽性とは何か」を理解していて、それを1本のケーブルで実現するためのコツを掴んでいるように思うんですよね・・

オーディオケーブル TOP - andante largo

Chordの国内代理店であるアンダンテラルゴより。

「人の心に響くケーブル」をお楽しみください。

いやはや、恐れ入ります・・・

上位クラスのSarumはpetaさんのシステムで聴かせて頂いたのですが、音楽的な浸透力が、これはもう他で滅多に聴けることはないだろうなと思わざるをえないもので。

ところが下から2番目のShawlineでも、このポリシーは一貫されていることがよくわかるんですよ。その力は多少弱まりはしますが、基本的なところは全く変わらないということです。

 

 ここまでかなり褒めちぎっているように見えますが、実は現在Chord Shawlineは使用していません。

・オーディオ的基本性能がやや物足りないこと

・低音が軽くなってしまう

・フォーカスが若干甘い(これが雰囲気作りに一役買っている?)

などが理由です。私もいつの間にか要求が高くなってしまったとしみじみ思います・・・

さて、2本目のデジタルケーブルを見繕っている最中に、

 ぽつりとtweetしたところ

 ありがたい限りでございます。。。

現在はディスコンですが、当時の定価19万円ですよ。なかなか自分のシステムで聴けるクラスのものでもないです。

Wireworld Gold Eclipse 6 RCAぐらいですね。このクラスのケーブルで手持ちとなると。

それも5万円の出物があったから、運よく入手できたことなので。

SIN DG75ですが、年単位で使われていなかったそうで、特に期限も設けないからじっくり「聴感で」判断してくださいと仰って頂けました。

 

さて、結果から申しますと、実はこのケーブルも実際に長期運用する決断はできませんでした。

解像度・分離は飛躍的に向上し、フォーカスもピンポイントで定位。オーディオ的性能は過去最高の領域に。

それでも、ダメなんです。私はこの音を数ヶ月、そして年単位で聴き続けることはできないし、もしそれを誤魔化していたら、自分の感覚がおかしくなったまま戻らなくなってしまうという不安を感じたのです。

それは、端的な「違和感」としか表現の仕様がないものです。

はっきり自覚したのは、接続してから3日目のこと。結局、そこから1週間が経過した10日目までこの違和感は払拭できないまま、返送のご連絡を致しました。

せっかく申し出て頂いたのに、手間をかけさせるだけの結果となってしまって申し訳ないと思っていたのですが、

「雪さんがAETは無理じゃねーのと思いつつどうなるか興味津々で口出した感じなので」

( ^ω^)・・・

でも逆に言えば、私の好みとか、何となくわかるぐらいには見てきて頂いてるってことなんですよね。

やっぱり、嬉しいですよ。こういうのは。

 

翌日、Chord Shawlineが10日ぶりの出番です。

「ちゃんと心に届く」音楽に戻ってるんですよ。宣伝文に一切の偽りなし。

この時、やっと本当の意味でChordの良さが理解できた気がします。

でもやっぱり、音が軽いんです。AETほどの情報量、密度感は求めないけれど、これでは情報量がスポイルされていることがわかってしまう。

というわけで、またしばらく情報収集をのんびり行う日々が続きます。

候補に挙がったのは

このあたり。でもヨルマはちょっと高いし、Wireworld・PADは既にシステムに1本ずつ導入しているメーカーなので、「被る」のはあまり面白くない。

 

ある日、オーディオユニオンお茶の水4Fで適当に眺めていると、「これは」と直感的に音の良さそうなケーブルを発見し、すぐに購入しました。

イタリアのメーカーのようです。というか、全く情報を知りません。

でも、見た目で何か閃いたものがあって、店員さんに声をかけてしまいました。

 

こうやって買ったものって、不思議と「外さない」んですよね。

一晩流して違和感が全くなかったので、それだけで長期運用決定です。

オーディオ的性能という面では、低域の軽さはだいぶ改善されてきました。

音楽的な面においては、今まで私が導入してきたケーブルって「陽」の方向を表現することが得意なものが多かった(Wireworld・PAD・nanotec・kripton etc.)のですが、Hi Diamondは内省的な面にスッと入っていける「陰」の要素を含んでます。これは思わぬ収穫でした。(外見からはこれも「陽」の方向だと思っていたので)

www.instagram.com

2/18 P.S

記事後半部を削除しました。

締め方がいまいちですが、このまま上げます。